欲求不満に悪魔のささやき「15.悪魔（THE DEVIL ）」☆タロットの意味と世界
堕落？ 罪？ 強欲？？ 悪い印象こそが悪魔カードの思うツボ！！
衝撃的崩壊。破壊のすゝめ「16.塔（THE TOWER）」☆タロットの意味と世界
荒療治カード！
崩壊があなたの全てを変える
「16.塔（THE TOWER）」
ある日、あなたは雷を体験しました。
もたれていた木に雷が落ち、その衝撃が木を通じてあなた自身に衝撃を与えました。
運よく命は助かりましたが、あなたはやけどを負い、荷物は全て燃えてしまいました。
這うように木から離れ振り返ると、無残な木の残骸がそこにありました。
助かったことの安堵感もつかの間、全てを失ってしまった絶望が押し寄せます。
希望を見つけ、不安に勝ったと思った。
何の進展もなかったかもしれない、それでも旅は順調だったと、そう思っていたのに…。
せめてやけどの体をどこかで休めたい…あなたは痛みに耐えながらゆっくりと歩きだします。
「この先どうしよう」
あなたは途方に暮れ、ただ歩くのみでした。
このカードは見た目からして怖さを感じさせるカードですね。
キーワードは
「破壊」「崩壊」「悲劇」
よくないことが起こる前兆のカードとして、
お客さまに警告するため仕事をします。
「よくないこと」は歓迎されないですが、タロットで事前に知っておくことで、よくないことではなく「人生の転換期」として迎える心構えができます。
時に人は今までの自分を見直し、変化を求められます。
変化できればいいのですが、すでに出来上がったものをやり直すのはとても難しいことです。
「破壊」「崩壊」は起こるのは人生の尺の中で一瞬でしょう。
嘆き悲しみ殻に閉じこもるか。
失うものがなくなった分、それを身軽と感じて新たに築きあげるか。
失った後どうするかで塔が不吉の始まりなのか、人生の転換期というギフトになるか、変わってくるのです。
悪い意味で読む占い師さんもいますが、私は本当に価値ある生き方に目覚めさせるための荒療治と思っています。
暗いカードだからとガッカリせず、自分の可能性を試され、大成していくためのきっかけとして受け取ってもらえたらと思います。
チャンス到来☆暗闇に光る星「17.星（THE STAR）」☆タロットの意味と世界
不安に押しつぶされないで
ひらめきという形であなたに幸運を教えてくれる
「17.星（THE STAR）」
不安に心を支配された「18.月（THE MOON）」の世界。
嫌なことしか考えられなくなって、
心が不安定で悲観的になってしまいました。
うつむきながら背に月の光を浴び、内面の弱い自分と対話をしていました。
「上を見上げて」
そう聞こえたのか偶然か、
あなたは無意識に空を見上げました。
空には満点の星。
宝石よりも美しい、光り輝く無数の星々にあなたの心は一瞬でとらわれました。
あれほど離れなかった不安や恐れは消え、空の隅々まで心を向けている。
自分は小さなことに悩み、囚われ、歩みを躊躇してしまったんだなあとあなたは振り返るのでした。
ふと見ると、あなたが進む方角にひときわ輝く星がありました。
それはそこを目指しなさいと教えてくれているかのように、キラキラと大きく輝いています。
あなたの歩む道は間違ってない、そのまま進んで大丈夫だよ、そう語りかけてくるようです。
旅人は旅の道しるべに夜空を仰ぐ。
星は方角を教えてくれるだけではなく、こうやって孤独な心の支えになったり、希望の光になってくれる存在なのかもしれないとあなたは思いました。
目を閉じても星は瞼の裏で輝きます。
明日何があってもこの星の方向に進んでいこう。
無意識にしたその決意を胸をあなたは眠りにつくのでした。
このカードのキーワードは
「希望」「チャンスの到来」「ひらめき」
スピリチュアルな意味の「直感」により、人生が好転するような兆しが訪れたり。
時に無意識にチャンスに巡り合えたり。
よいことが起こるよーってお客さまにお伝えする役目をもっているとてもいいカードです。
ただこのカードが出たから全てうまく行く、そういうカードではありません。
このチャンスは素通りしないで！
あなたのアイデアそのものがチャンスだよ！
変化を受け入れて！
いいことが保証されているから今が頑張り時だよ！ と教えてくれているのです。
このカードが出たら今までの自分の頑張りを承認してあげましょう。
自分で正しいと認めてあげることで、星が輝き、あなたが進む方角が明確になるでしょう。
さて、明日は「16.塔（THE TOWER）」です。
自分革命の幕開けのカードです。
ぜひ読んでみてください。
心の奥底の不安と出会う「18.月（THE MOON）」☆タロットの意味と世界
ありのままの自分で進むことの恐れ
内面のネガティブはあなたの声？
自分らしく生きることの喜び、手にした成功。
「19.太陽（The SUN）」の世界を飛び出し、あなたは旅を続けます。
あたりは夜になり、頭上には大きな月。
月の光を浴びていると心が落ち着く…あなたは静寂を楽しみます。
ふと、太陽の下では聞こえなかった声が心の中から聞こえました。
「このままで本当にいいのか」
「やっぱりダメかもしれない」
「何をしても失敗してしまいそうだ」
静かな夜にそは大きく響き、頭からこびりついて離れなくなります。
不安に心を支配されそうなったその時、犬の遠吠えが聞こえました。
ふと見るとそこには犬が２匹…いやよく見ると犬と狼が２匹でいました。
夜に訪れた不安に抗うよう、どちらともなく月に向かい遠吠えを繰り返しているように見えました。
同じ気持ちを共有しているような安堵感に、あなたは２匹のそばで眠ることにしました。
ふと見ると目の前の泉からザリガニが出ようとしています。
「水の中にいればお前は安全だろうに」
そう心の中でつぶやいた時、あなたは気づきます。
「自分もあの場所でとどまっていたら安全だっただろうに」
「だけどあのままでいいと思わなかったんだ」
大きな月の下、犬と狼とザリガニと自分。
奇妙な夜だけど、不思議な安堵感の中にいるような気になる。
心の中の不安や恐さは消えないけれど、感情の波に飲み込まれることはもうないだろう。
「18.月（THE MOON）」
このカードのキーワードは
「不安」「不安定」「悲観」
決してポジティブなカードとは言えないカードですね。
「19.太陽（The SUN）」では自分が主人公になって成功する世界でした。
けれど「18.月（THE MOON）」はそんな自分の本質・実力・現状etc...が主人公に相応しいのか、こんな自分で果たして成功できるのか、主人公の心の葛藤が現れるカードです。
狼男伝説のように、月は時に人を狂わせると言われています。
そして特に女性は月の満ち欠けで感情に変化が現れ、欲情的になったり感情的になったりします。
誰しも思う不安や葛藤というよりは、その幻想に支配され負の感情に流されてしまっているような状態、これが月のカードの世界です。
ただ本当に流されてしまっては日常にも支障をきたしますよね。
このカードは暗い意味に見えますが、自分の中の負の加感情に向き合ってうまく付き合いましょう、あなたは大丈夫だから安心してという裏の意味が含まれています。
月ってとても綺麗で心が落ち着く、そんな人もいませんか？
心狂わせるのではなく、落ち着ければ不安や恐れも乗り越えられますよ、そんなメッセージカードです。
明日は「17.星（THE STAR）」です。
不安を乗り越えた先に見える希望のストーリーです。
大人の方向けの鑑定をしています
占い師ブログさんでよく見かけるタロット紹介を私もしています。
タロットは好きなので、やってみたかったんです。
そんな中、すでにお気づきの方もいると思いますが、
なんで最後のカードからタロットを語っているでしょうか？？
そう、私は最後のカードから順に紹介しています。
もちろん最初のカードから追いかけてもいいのですが、
それは他の占い師さんもよくやってますし、何より
逆から辿るほうが面白い！
と私は思うのです。
特に私の主な客層である20半ば～40前後のお客様にとって。
タロットにはストーリーがあって、ナンバー順にそれを追いかけることができ、その解釈がリーディングにもかなり影響します。
その中でタロットを最後のカードから遡っていくストーリー手法もあります。
最初からではなく最後から辿るのは普通にある解釈なのですが、占い師以外にはマイナーかもしれませんね。
先ほどもお伝えしたように、私が鑑定するお客さまの客層は成人を向かえ、仕事し、人生の経験を積み重ねた大人の方ばかりです。
そういう方は成熟されているが故、歩みを躊躇してしまうことがあります。
大人はいろいろな「大人の事情」でしがらみが多いのです。
さて、タロットのラストカード「21.世界（THE WORLD）」は経験の中であらゆる英知を取得し、大きな物事を達成したことを告げる「完了」のカードです。
対してファーストカード「0.愚者（THE FOOL）」は無限の可能性を胸に、何も考えず旅に出た「愚か者」が描かれています。
「愚者」の行動は自分はそうあってはいけないと大人目線思うでしょう。
だから時に「愚か者」と呼び、未熟者扱いしたりします。
しかしこれは大人のひがみでもあります。
大人はローリスク且つ自身の経験内で解決できる回答を思考しがちですが、世の中それだけで解決するのは難しいです。
もちろんそれが分かっているので、リスクを伴う解決策も思考しますが、思いついてもその新しいアクションに躊躇してしまいます。
しかも、その思考も「自分の経験が生かせること」を優先して解決へのアクションを試みます。
このままでは解決しない、そのことも理解できるので余計に失敗を恐れてしまうのも大人の思考です。
私自身が結構な大人なので、大人の思考ってそうなっちゃうと考察しています。
対して若者は大人ほど経験を積んでいないゆえ、自分ができることではなく「自分がやりたいこと」にフォーカスして思考することができます。
もちろんその選択は正しくない場合も多いので失敗もするでしょう。
だけど大人ほどしがらみは少ないので、
失敗を恐れず、柔軟な思考の元で生まれた新しいアクションを試すころができるのです。
未熟ゆえの怖いもの知らずです。
だけど私含め、多くの大人は「未熟」を経験してきているはずです。
だから大人はその未熟だった頃の経験を生かせはいい、私はそう考えます。
最初は0番のカード。最後のカードには「0」ゼロが描かれている。
どちらも「0」だけど、
愚者は何も知らない未熟者で、
世界は全てを知っている成熟した大人、つまり我々の存在の象徴です。
しかし我々大人は成熟しているでしょうか。
社会では成熟した大人で振舞わなければいけませんが、まだまだ未熟な部分多くないですか？
未熟だから悩み、前へ進もうともがくのだと私は感じます。
我々大人は愚者から始まるストーリーはすでに経験しています。
世界から始まるストーリーは、あらゆる経験を逆行し
無限の可能性を見つけに行く大人の旅
を表現しているのです。
大人が完全な0に戻るのはとても難しいです。
だから「21.世界（THE WORLD）」から試行錯誤してどこまで0に近づけるかを努力するのです。
頭脳は大人、思考は若者！ これが最強！！
私のリーディングはその大人の旅へのストーリーを大切にしているので、お客さまがそうなるようタロットもそういう仕事をします。
お客さまからは
「分かっていたけど、これで背中を押してもらえた」
「気づかなったことを教えてくれてありがとう」
「新しい自分の可能性に出会えた」
などなど、感想をいただいております。
中には考え方がフレッシュになり、そのせいか見た目も変化された方がいて、その方からは「若返る占い」と好評いただいてます。
今回はうんちくになってしまいましたが、ちょっと語っておこうかな、と思い書いてみました。
明日こそは「18.月（THE MOON）」です。
復活からの～ありのままの自分で輝く「19.太陽（The SUN）」☆タロットの意味と世界
ありのままの自分がうまくいく！
ナチュラルな成功体験を楽しもう
「19.太陽（The SUN）」
ストーリーは「20.審判（Judgement）」から「19.太陽（The SUN）」へ。
天使からの救済を与えられ復活、苦しみから解放されたあなたはその喜びを体いっぱいに感じます。
不安やしがらみ、後悔…
成熟した思考を持つあなたは、身を守るために懸命な判断をし今までを乗り越えてきたでしょう。
大きな太陽は何も語らず、そんなあなたをずっと照らしています。
疲れた体に太陽はとても気持ちよく、暖かい光を浴びていると自分の頭と心のもやがどんどん晴れていくようです。
鎧を脱いでいくかのように、体も軽くなってきます。
癒されていると感じたあなたは、何も考えずただ太陽の光を浴びていました。
あんなにいろいろ考えて、行動して、欲しいものいろいろ手に入れたのに不満があった自分。
何も考えずただ太陽の光を浴び、何も得ていないのに心地よい自分。
２つの自分を比較し、あなたは何もしていない今のほうが心が満ちていることに気づきます。
心が満ちると、どこからか自信がわいてきます。
何でもできそうな気になってきます。
あなたは馬を従え、勝利の旗を振り、太陽のパワーを一身に浴びました。
そして自身の存在を世界にアピールします。
あなたが放つその輝きは、世界中の人々の心をつかみました。
あなたの夢をみんなで応援してくれています。
そしてとうとうあなたは花を咲かせ、世界で何でもやってのける存在になったのです。
人々に感謝され、あなたは末永く幸せに暮らしました。
おしまい。
カードたちにはストーリーがあって、それは人間あるあるみたいな、哲学のようなものだと私は解釈しています。
お客さまのストーリーによりそうように、カード自身が自分のストーリーを語って出てきてくれている、そんな風に鑑定のたび感じます。
ストーリーは絵柄とかカードのキーワードをヒントに自由に作ってOKだったりします。
ストーリーを作ってカードにお仕事させている占い師さん、結構いると思います。
ちなみにこのカードのキーワードは…
「自分」「成功」「自己表現」
あんたが主役！！なカードですね。
でも主役って脇役がいないと輝けないですよね。
横柄だと誰も脇役やってくれないですよね。
他人視点は自分が脇役ですよね。
太陽のカードは一見いいカードのように見えますが、
（実際いいカードです！）
それだけじゃ語れない深ーいカードです。
タロットって面白いですよね。
明日は
「19.太陽（THE SUN）」⇒「18.月（THE MOON）」の物語です。
閻魔大王さまからのご褒美 困難からの復活・解放・救い「20.Judgement」☆タロットの世界
あきらめないで！
苦しみからの解放と閉鎖的状況の終わり
「21.世界（The World）」で願望成就し、たくさんの経験も得て、あなたは成熟した人間になりました。
そしてカードに導かれるまま、新たな世界へ旅立ちます。
※はじまりを告げるラストカード「21.The World」参照
新しい世界は今までの自分が通用しないような困難な世界。
あなたは過去を捨てなければよかった、あのままでいたかったと後悔するかもしれません。
だけど思い出して。
たくさんの困難・試練を経てあなたが「21.世界（The World）」を手にいれたことを。
「21.The World」の次に控えているのは
「20.審判（Judgement）」
たくさんの犠牲とともに世界は終末を向かえます。
苦しみを味わい生を失った人々は天使のラッパでよみがえり、復活と新しい世界に生きる喜びを実感するのです。
成熟した世界にいたあなたが、自分の通用しない「未熟な世界」に身を置くのはとてもつらかったでしょう。
このカードはそんな苦しみからの解放の知らせです。
恋愛だったら
・過去の痛みから解放
・新しい出会いで充実
・新しい関係性
・復縁、再会 など
仕事だったら
・停滞からの脱出
・新たな局面
・失敗を挽回できる
・救世主あらわる などなど
あなたの築き上げてきた成功も失敗も
幸せもその逆も
全てが糧となり、報われ、生を取り戻します。
このカードは聖書にも書かれている「最後の審判」が描かれていると言われています。
「21.The World」で
日本の解釈にあてはめると、まさにこれは閻魔大王さまカードです。
今まで生きてきた過去を閻魔さまに裁かれ、天国か地獄行きかを問答無用で決められてしまいます。
地獄に落ちて後悔しても取り返せない。
だからしっかり今世を生きて、悔いのないようにしなければいけません。
カードに書かれた人々は裁き（審判）を受け、復活の資格を得た人々です。
もしもあなたが閻魔大王さまだったら
どんな人にその資格を与えますか？
このカードに出会った時、あなたが思うその資格こそが、あなたが困難から解放されるヒントそのものです。
あなたはたくさんの経験を積み、きちんと答えを知っています。
このカードと出会いはあなたがそのことに気づき、
しかももう少しで楽になれるよと教えてくれているのです。
物事を成し遂げ、背中を押され飛び出した新しい世界はゼロの世界「21.The World」。
新しい挑戦は困難そのものだったけれど、積み重ねた経験と学びにより救われる「20.Judgement」。
タロットの世界はまだまだ続きます！
